昨日、一昨日と福島県相馬市に研修旅行に行って参りました。
相馬市は2011年3月11日14時46分に震度6弱の地震を観測
そして同日15時50分頃に津波到達(高さ9.3m以上:気象庁発表)
令和3年11月末においての相馬市の被害状況は
死者数 458人
住宅被害 5,848棟
被災水田面積 1,102ha(震災当時の全水田面積2,700ha)
漁船被害 381隻(震災前531隻:約72%)
避難者 最大4,545名
本当に大きな被害を受けたことが、この数字からも分かります。
ですが、数字以上に実際に海岸そばの住宅などが何も建っていない地域などを見ると、その被害の大きさにとてもショックを受けました。
こちらは磯辺地区のメガソーラー
こちらの地区は居住用建築物の新築・増改築を制限する区域になり(災害危険区域)
新たに住居などは建てられません。そこでメガソーラーに活用されていました。
それでも復興へ向けて、大変な状況の中で様々な取組をされて、今の相馬があるのだと改めて感じることができました。
風化防止の為の取組み「伝承鎮魂祈念館」
こちらは細田地区にある「相馬井戸端長屋」
一人暮らし被災者、高齢者の孤独死防止を目的に作られました。
プライバシーは保たれつつ、お互いに見守りながら生活することができます。
また、災害時には要配慮者が避難できる福祉避難所にもなります。
防災備蓄倉庫「相馬兵糧蔵」
様々な防災用品が備えられています。
相馬市では被災者に向けて、また起こるかもしれない災害に向けて、様々な取り組みがされていました。
実際に東日本大震災を経験したことで、より「何が必要か?」「どういう事が不便になるのか?」「何に困ったのか?」というのが、
具体的にイメージできるのではないか?と思います。
そのくらい細かいところにこだわった「備え」が行われていました。
つい最近「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が出されたのは記憶に新しいと思います。
また、「台風10号」による被害もありました。
自然災害はいつ、どこで起こってもおかしくありません。
行政の取組みはもちろん重要ですが、私たち1人1人が「備えておく」ことが何より大切です。
当たり前に明日が来るかどうかは、誰にもわからないのです。
備えて、そして一日一日を大切に過ごそうと改めて感じた研修旅行でした。
穏やかな福島の海